車中泊って何から準備する?これだけは揃えたい「最低限グッズ」

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「車中泊してみたいけど、何から揃えたらいいんだろう…」
そう思っている方も多いと思います。
ここでは、わたしが実際に経験して「これだけは絶対必要!」と感じた、女性ソロ車中泊のための必要最低限グッズを厳選してご紹介します。
車中泊で一番大切なのは、しっかり体を休めることです。寝心地が悪いと翌日の活動に響きます。
シュラフ(寝袋)
季節や気温に合わせて適切な保温性を保てます。車内の温度は外気温に左右されやすいので、季節ごとの準備が大切です。
- 選び方:マミー型と封筒型があります。
ミイラのように体にフィットする形状をしています。頭から足先に向かって細くなり、体にぴったりと沿うデザインが特徴です。
- 抜群の保温性: 体に密着するため、寝袋内の無駄な空間が少なく、体温が逃げにくい構造です。寒い季節や寒がりの方には特におすすめです。
- 軽量・コンパクト: 体の形に沿った最小限の生地でできているため、同じ保温力でも封筒型に比べて軽く、収納時も非常にコンパクトになります。
- 優れた携帯性: 登山やツーリング、ソロキャンプなど、荷物を極力減らしたい場合や、持ち運びが多い場合に非常に便利です。
- 窮屈感がある: 体にフィットする分、寝袋内での動きが制限され、寝返りが打ちにくいと感じる場合があります。窮屈なのが苦手な方には不向きかもしれません。
- 寝相が悪いと使いにくい: 寝返りが打ちにくいため、寝相が悪いと寝苦しさを感じる可能性があります。
- 価格が高め: 高い保温性と軽量・コンパクトさを両立させるため、素材や構造に工夫が凝らされており、封筒型に比べて価格が高価になる傾向があります。
長方形の形状をしており、まるで自宅の布団のような感覚で使えるのが特徴です。
- ゆったりとした寝心地: 内部空間に余裕があるため、手足を自由に動かせ、寝返りも打ちやすいです。窮屈感がなく、自宅で寝ているような快適さを求める方におすすめです。
- 多用途性: ジッパーを全開にすれば、1枚のブランケットや掛け布団のように使うこともできます。夏場や室内での使用にも適しています。
- 連結可能: 同じタイプの封筒型寝袋であれば、ファスナーで連結してダブルサイズにできる製品が多く、家族やカップルでの使用にも便利です。
- 比較的安価: マミー型に比べて構造がシンプルなため、手頃な価格で購入できるものが多いです。
- 保温性が劣る: 内部空間に余裕がある分、体との密着度が低く、温かい空気が逃げやすいため、マミー型に比べて保温性は劣ります。寒い環境での使用には、より厚手の中綿や追加の防寒対策が必要です。
- かさばる・重い: 体積が大きいため、収納時にかさばり、重量もマミー型に比べて重くなる傾向があります。携帯性にはあまり優れていません。
- 足元が冷えやすい: 足元までゆったりしているため、特に冷えやすい季節には足元が冷えることがあります。

掛け布団と毛布でも代用できます。ただ、収納にスペースを取るのでシュラフをおすすめします。
敷布団・マット類(厚手推奨)
車のシートの段差を解消し、体を平らにして快適な寝心地を提供します。地面からの冷気や熱気を遮断する効果もあります。疲れを軽減し、翌日の体調に直結するので、できたら良いものを選びましょう。
- 選び方:インフレータブルマット、ウレタンマット、エアーマット、車中泊専用マット / ベッドキットがあり、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
自動で空気が入り、厚みが出るタイプ。
- バルブを開くだけで自動的に膨らむものが多く、設営が比較的簡単。
- ある程度の厚みがあり、シートの段差を吸収しやすく寝心地が良い。
- 断熱性が高く、地面やシートからの冷気・熱気を遮断しやすい。
- 収納時は空気を抜いてコンパクトになる。
- 価格が比較的高め。
- 完全に膨らむまでに時間がかかる場合がある。
- パンクのリスクがある。
- 収納時に空気をしっかり抜かないと、かさばる。
折りたたみ式やロール式のウレタンフォーム製マット。
- 軽量で持ち運びやすい。
- パンクの心配がない。
- 比較的安価なものが多い。
- 設営・撤収が非常に簡単(広げるだけ)。
- 断熱性もそこそこある。
- 収納時にかさばりやすい(インフレータブルマットほどコンパクトにならない)。
- 厚みが薄いものが多く、段差吸収性や寝心地はインフレータブルマットに劣る場合がある。
- 硬めに感じる人もいる。
ポンプや口で空気を入れて膨らませるタイプ。
- 厚みがあり、寝心地が良いものが多い。
- 収納時は非常にコンパクトになる。
- 比較的安価なものもある。
- 空気を入れる手間がかかる(手動ポンプや電動ポンプが必要)。
- パンクのリスクがある。
車種専用設計で、シートの段差を完璧に埋めたり、車内にベッドスペースを構築できるもの。
- 車の形状にぴったりフィットするため、段差が完全に解消され、最高の寝心地が得られる。
- 見た目もすっきりする。
- 車種によっては収納スペースも兼ねているものがある。
- 価格が非常に高価。
- 取り付け・取り外しに手間がかかる場合がある。
- 車種が限定される。
【選び方ポイント】
- 寝心地の優先度: 快適な睡眠を重視するなら、厚手のインフレータブルマットや低反発マット、車中泊専用マットがおすすめ。
- 収納性・携帯性: 荷物をコンパクトにしたいなら、インフレータブルマットやエアーマット。
- 予算: 安価に済ませたいなら、ウレタンマットや自作。
- 設営・撤収の手間: 手軽さを求めるなら、ウレタンマットやインフレータブルマット。
- 季節・気温: 冬場は断熱性の高い厚手のマットが必須。

わたしは予算をかけたくなかったので100均のジョイントマットとヨガマットを使っています。
枕
首や肩への負担を軽減し、質の良い睡眠につながります。
- 選び方:自宅で使っているもの、またはコンパクトになるエアピローなど。タオルケットなどでも代用できます。
ブランケット・ひざ掛け
ちょっと肌寒い時や、寝る時にシュラフや布団の上に重ねて保温性を高めるのに便利です。車内でくつろぐ際にも重宝します。枕の代用にも。
- 選び方: 収納スペースを取らないようコンパクトにたためるものがおすすめ。
見知らぬ場所での宿泊になるので、対策はしっかり行いましょう。
窓用シェード(窓用目隠し)
外からの視線をシャットアウトし、プライバシーを確保する最重要アイテムです。
- 選び方: 車種専用品が隙間なくフィットし、遮光性も高いのでおすすめ。予算を抑えるなら自作シェードもあり。
車種ごとに窓の形に合わせて採寸・製造された、厚手のシェードです。吸盤で窓に貼り付けるタイプが主流です。
- 遮光性・断熱性・保温性が非常に高い: 厚みがあるので、光を遮り、外気の侵入を防ぎ、車内の温度を保ちます。夏は涼しく、冬は暖かい環境を維持できます。
- プライバシー保護・防犯性が高い: 外から車内が全く見えなくなるため、着替えや休息時も安心です。
- 結露防止効果: 窓とシェードの間に空気層ができるため、結露を軽減する効果も期待できます。
- ぴったりフィット: 車種専用なので、隙間なく窓を覆い、見た目もスッキリします。
- 価格が高い: 他のタイプに比べて高価な傾向があります。
- 収納時にかさばる: 厚みがあるため、畳んでもある程度の大きさがあり、収納スペースを必要とします。
- 窓の開閉ができない: 取り付けたままでは窓の開閉ができません。換気したい場合は一度取り外す必要があります。
汎用サンシェードもありますが、隙間ができやすく外から車内が見えてしまう可能性があります。
車種専用シェードは価格は張りますが、夜間のプライバシー保護や女性の大敵である冷え対策に絶大な効果を発揮し、また、着替えをしたりする際も、外からの視線を完全にシャットアウトできるのは非常に心強いです。

自作する場合はしっかりフィットするようにしましょう!
LEDランタン
車内を明るく照らし、夜間の活動をサポートします。暖色系はリラックス効果があり、車内を落ち着いた空間にしてくれます。
- 車内全体を照らすメインランタンなら200〜500ルーメン程度あれば十分です。用途によって選びましょう。
- 昼白色(白色): 明るく、作業向き。
- 電球色(暖色): 落ち着いた雰囲気でリラックスできる。
- 調色機能付き: シーンに合わせて光の色を変えられるので、おすすめです。
- 乾電池式: 入手しやすいが、予備が必要。
- 充電式(USB充電): エコで経済的。モバイルバッテリー機能付きだと便利。
- ソーラー充電: 補助的な充電方法としてあると便利。
- 一晩中つけっぱなしにしたい場合は、長いものを選びましょう。
ヘッドライトまたはクリップ式でハンズフリーになるもの
両手が自由になるため、夜間の荷物整理、調理、細かい作業時やトイレに行くときなど非常に便利です。クリップ式なら帽子のつばや服に挟んで使えます。
- 選び方: 明るさ、防水性、充電方式を確認しましょう。
ポータブル電源
スマホの充電、LEDランタンの充電、冬場の電気毛布、夏場の小型扇風機など、電化製品を使うための必須アイテムです。電力の確保は安心感につながります。
- 選び方:容量(Wh)が大きいほど多くの家電を長時間使えます。IHクッキングヒーターを使うなら、出力(W)も必ず確認が必要です。予算と用途に合わせて選びましょう。
内部リンク
防犯ブザー
万が一の際に身を守るため備えておきましょう。車のキーに取り付けておくと、いざという時にすぐに使えます。
- 選び方: 大音量が出るものを選びましょう。
IHックッキングヒーター
火を使わずに使用できます。換気をしっかりすれば調理が可能です。電気なので、ポータブル電源があればどこでも使えます。
- 選び方: 消費電力が低いコンパクトなタイプを選びましょう。ポータブル電源の出力とIHヒーターの消費電力が合致しているか必ず確認してください。出力が足りないと使えません。
鍋
IHクッキングヒーター対応のものが必須です。汁物、麺類、レトルト食品の温めなど、車中泊での調理の基本となるアイテム。
- 選び方: IH対応であること、コンパクトに収納できるもの、焦げ付きにくい素材。フライパンでもいいと思いますが、ラーメンやうどん、鍋などをやるときは深めの方が使いやすいです。また、鍋とフライパン両方あってもいいと思いますが、荷物を増やしたくないので厳選して鍋にしました。
シェラカップ
底が丸く、ハンドルがカーブしていて、積み重ねて収納しやすいスタッキング性にも優れているので、複数個持って行ってもかさばりにくいです。容量は一般的に300ml〜600ml程度のものが主流です。
コップやお皿、小鉢として食事全般に対応。お茶やコーヒーなどの湯沸かしにも使え、内側に目盛りが付いているものが多く、水を計量できます。
- 選び方:IHクッキングヒーターで使用するのでステンレスのものを。容量違いで2.3個あると便利です。
保冷バッグ・クーラーボックス
車中泊における保冷バッグやクーラーボックスの必要性は、滞在期間、調理スタイル、季節、そして求める快適性によって大きく変わります。
食材・飲料の鮮度保持、事前に準備した下ごしらえ済みの食材を冷やして持ち運ぶことも可能です。
- 選び方:まずは手頃な保冷バッグから試してみて、自分の車中泊スタイルに合わせて、より高性能なクーラーボックス(ハードクーラーやポータブル冷蔵庫など)にステップアップしていくのがおすすめです。
- 日帰り・超短期間の車中泊:飲み物や軽食程度で、すぐに消費する予定なら不要な場合もあります。
- 冬場の極寒期: 外気温が非常に低く、車内が冷蔵庫代わりになるような状況であれば、一時的に不要と感じるかもしれません。
その他
- カトラリー(箸・スプーン・フォーク)
- 食料品・水
S字フック・洗濯ばさみ
車内のデッドスペースを有効活用できます。タオルを干したり、ゴミ袋を吊るしたり、小物を整理するのに大活躍します。
ウェットティッシュ・除菌シート
車中泊では水場が限られることが多いため、食事の前後や調理中に手を清潔にするのに欠かせません。またシェラカップなどの汚れ拭きにも大活躍します。
ノイズキャンセリングイヤホン
道の駅やSA・PAではトラックのエンジン音、車の出入り、人の話し声、自販機の動作音など、場所によっては外部の音が気になることがあります。
外部の音を遮断し、どんな場所でもぐっすり眠るための必須アイテムです。
トイレットペーパー
公共トイレに備え付けがない場合や紙が切れていることがあります。
ここまで車中泊を始めるにあたって「これだけは揃えておきたい!」という必要最低限のグッズをご紹介してきました。
これはあくまで一例です。まずは今回お伝えした基本のアイテムを参考に、少しずつ自分にとって何が必要か、どんな車中泊がしたいのかを見つけていきましょう。
車中泊は、誰にも邪魔されない自分だけの時間を過ごせる最高の旅の形です。
夜空の下で静かに本を読んだり、朝日に照らされながら淹れたてのコーヒーを味わったり…そんな「私だけの贅沢」が、きっとあなたを待っています。
あなたのペースで、あなたの「好き」を詰め込んだ、とっておきの車中泊にしましょう!
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